2016年10月13日

居心地の良い記憶

先日、仕事仲間と再会した。
彼は飲み会といえば、かなり深酒する人で、
せっかくだからとこれまた本当に久しぶりに飲むことになった。

彼が指定してきた場所は、カウンターしかない小さな居酒屋さん。
気さくなママさんが一人で切り盛りするお店だった。

途中から娘も合流した。
でも、店にはメニューがなかった。
「なんでもいいよ。好きなもの作るよ。。」キップのいいママさん。
すると娘は
「砂肝!」とか「つくね!」と声をかける。。
残念ながら、焼き鳥屋さんではないので、砂肝もつくねもなかったが、
大きなオムライスを作っていただき、美味しそうに食べていた。

娘にとって居酒屋さんは居心地の良い場所。
まだ娘が生まれるずっと前から、
私たち夫婦が仕事帰りにいっぱい飲んで、
夕飯代わりにつまみを食べていた近所の居酒屋があった。
同じ年頃の子供がいたし、夫婦も同年代。
だから、食堂のように毎日通っていた。
それは娘が生まれ、仕事に復帰してからも続いていた。
その影響か、娘は小学1年生の頃、
国語の時間に「すのつくもの、なんですか?」と聞かれ、
「すなぎも」と答えており、普段の食生活が赤裸々になったことがある。

時が過ぎ、その近所の居酒屋に私と娘はいかなくなった。
店主夫妻が離婚したこと、常連客が変わったことが大きかった。

今回、久しぶりに居酒屋さんで夕食を食べた帰り道、
私も娘もなんだかとてもご機嫌だった。
美味しいご飯と、元気な笑い声のする初めての居酒屋さんで
あの頃を懐かしんでいた。

居心地の良い場所って大事なんだな。
いくつになっても、気持ちが良くなる記憶、
私たちにとって、そこは故郷みたいな気持ち良さなんだと思った。

うちの中では互いに喧嘩ばかりしているけれど、
楽しいね、と笑い合った記憶が今蘇ったことが嬉しくて、
たまに、ここに行ってみよう。。と改めて思いました。

居心地の良い記憶。
ありがとう。
posted by 吉田紀子 at 21:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 発見 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする