娘の卒業式が行われました。
つい3週間前まで
もしかしたらこの日を迎えることが
できないと思っていたので、
心の底から嬉しかったし、
ホッとしました。
去年の秋頃、娘は突然、
学校に行かなくなりました。
それまでにもそういうことはあったので、
なんとかなるとタカをくくっていました。
が、事態は一向に改善されず、
その間、当然のことながら
親子のバトルはヒートアップし続け、
互いを罵り合い、傷つけあい、
それは時には肉体にも及びました。
それでも泳いでいたので、
どこかで希望を持っていました。
理由がやがて人間関係によるものだとわかった頃、
今度はとうとう水泳までやめてしまいました。
絶望の中、ただ彼女を見つめていられたのは、
私の周りの大勢の人たちの励ましのおかげでした。
一人一人にお礼を言いたいのですが、
それこそ一言では
言い尽くせないほどの感謝でいっぱいです。
不登校の子を育てた経験を持つ方から、
驚くほどのタイミングで声をかけてくれたみんな。
本当にありがとうございました。
卒業に際し、
彼女が言った言葉をここに全文あげたいと思います。
『この学校に来てなんだかんだ楽しかったけど、
最後の1年はとても苦しくて。
この1年の間に自分はたくさんのことを失ったから。
どうやって生きていけばいいのか、
わからなくなったし、
水泳がなくなって、自分の価値がないなって、
泣いて泣いて、父親とか母親とかお隣さんとか
先生方とかに
たくさん迷惑かけて、高校三年生で、
どんどん大人にならなきゃいけないのに
まだまだ迷惑しかかけられなくて、そんな自分が嫌で、
毎日毎日苦しくて何度も何度も死のうと思って、
怖くてできなくて、
そんな自分は弱い人間なんだなってわかったし、
どう頑張っても先が見えなくて、
すごくたくさん八つ当たりして、
本当に申し訳ないなと思います。
そんな時に私を解放してくれたのは数少ない友達です。
楽しいって思えるだけで
生きていてもいいんだなってわかりました。
この学校に来たからわかった、
人と関わることで感じる優しさとか暖かさとか
辛さとか苦しさとか、楽しさとかを
たくさん与えられる人間になれたらいいなと思うし、
これから先、自分の人生何が起きるかわからないから、
たくさんもらった愛情を自分の胸にちゃんと入れて、
自分らしく生きていきたいなと思います。』
彼女同様、私もたくさんの愛情をもらいました。
これからは私が皆さんに
たくさんの愛情を注いでいけるよう
生きていきたいと思います。
区切りの日にようやく
彼女のことを報告できたことに感謝します。
ありがとうございました。